「タイトルなんて適当でいい」と思っていませんか?結論、それは間違いです。
本を選ぶときはタイトルで興味を判断し、メールの件名で開くか後回しにするか決めていますよね。
商談の場でも同じです。プレゼン資料作りに時間をかけているのに案件獲得に結びつかないのは、実はここに理由があるのかもしれません。
説明を始める前、相手の目の前にはタイトルスライドが映し出されています。そこで既に、プレゼンの印象の7割が決まってしまうのです。
今回の記事ではプレゼン資料の効果的なタイトルの付け方について解説します!
わかりやすく解説しているのでぜひ最後まで読んでくださいね!
なぜプレゼン資料のタイトルが重要なの
プレゼン資料のタイトルは、提案の成否を分ける重要な要素です。
タイトル一つで、相手の興味を引き出すことも、逆に興味を失わせることもあります。なぜタイトルがそれほど重要なのか、具体的に見ていきましょう。
この章を読んでタイトルをつけるモチベーションを確認しよう!
プレゼン開始前の5分で決まる第一印象
商談の場面を思い出してみてください。プレゼンが始まる前、参加者は席について資料の準備を整えています。その間、スクリーンには何が映し出されているでしょうか。そう、タイトルスライドです。
予告的な意味合いでも重要だね!
この時間、相手は否が応でもタイトルを目にすることになります。つまり、プレゼンが始まる前からすでに、相手はあなたの提案に対する印象を形成し始めているということです。
この大切な時間を無駄にしないためにも、タイトルには十分な注意を払う必要があります。相手が席に着いた瞬間から、プレゼンは既に始まっているのです。
タイトルで変わる印象
以下の2つのタイトル、あなたはどちらに興味を引かれますか?
- 「新規営業支援システムのご提案」
- 「営業の効率が2倍に!新しい営業支援の形」
前者からは、どこにでもありそうな営業支援システムの提案という印象を受けますね。一方後者からは、具体的な効果が示され、新しい提案への期待が高まるように感じます。
実は誰もが、商品やサービスそのものより、それによって得られる効果に興味を持つものです。タイトル一つで、相手の「知りたい」という気持ちを引き出せるかどうかが、その後の商談の展開を大きく左右します。
会話も言葉の使い方一つで大きく変わるわよね。
内容が伝わらないタイトルの特徴
効果的に伝わらないタイトルとは、「相手の立場で考えていない」タイトルのことです。
たとえば、提案内容を単に羅列しただけの「新商品・新サービスのご案内」というタイトル。これで相手の興味を引くことはできるでしょうか。
また、「業務改善に向けた取り組み」「効率化のご提案」など、抽象的な表現を使ったものも要注意です。相手が本当に知りたいのは、何がどう改善されるのか、どんな効果が得られるのかという具体的な価値なのです。
では、相手が求める効果が伝わるタイトルとは何か。それは次の章で詳しく見ていきましょう。
ポイントは、「相手に刺さるかどうか」だね!
効果的なプレゼン資料のタイトルのつけ方
相手に響くタイトルには、実は明確な法則があります。
- 読み手の心をつかむ提案内容の伝え方
- 文字数の黄金ルール
- 印象に残る言葉選び
これらのポイントを押さえるだけで、タイトルの質は大きく変わるのです。この章では相手に響くタイトルを作成するための方法を解説します!
難しく考えすぎる必要はありませんよ!
読み手の心をつかむ提案内容の伝え方
タイトルに盛り込むべき提案内容は、「相手が得られる具体的な効果」です。
たとえば、「営業活動の効率化を実現するシステム導入」というタイトルよりも、「商談件数が1.5倍に!営業活動の無駄を減らすシステム」の方が効果的ですよね。前者は何を提案するかを示しているだけですが、後者は導入後の具体的な成果をイメージさせることができます。
提案内容を伝える際は、必ず数字や具体的な表現を使って効果を示してあげましょう。できるだけ具体的な数値やメリットを盛り込むことで、提案自体の価値も伝わりやすくなります。
相手が知りたいことをより具体的に提示してあげることが大切!
13文字で伝える基本ルール
プレゼン資料のタイトルは、13文字以内に収めるといいと言われています。なぜなら、人間が一目で内容を理解することができる上限が13文字だからです。
もし、13文字以内でタイトルを完結させることが困難な場合は、最も重要な情報を13文字以内の主題として、その下に補足的な説明を加えるという方法が効果的です。
たとえば「作業時間50%削減」を主題に置き、その下に「データ入力を自動化する新システム」と補足説明を入れるといった具合です。このように、短く明確な主題と詳しい説明を組み合わせることで、分かりやすさと情報量を両立できます。
印象に残る言葉の選び方
印象に残る言葉とは、具体的でイメージしやすい言葉です。「効率化」ではなく「残業時間ゼロへ」、「コスト削減」ではなく「年間300万円カット」といった具体的な表現を選びましょう。
言葉を選ぶ際は、まず相手が求める成果から考えます。売上、時間、コストなど、相手が最も気にする指標を言葉にし、具体的な数字を組み合わせることでインパクトのある表現が生まれます。
抽象的な「画期的」「革新的」よりも、「3時間が30分に」といった具体的な成果を示す言葉の方がイメージがしやすいため記憶に残りやすいのです。
抽象と具体をうまく使い分けたいところだわ
目的別プレゼン資料のタイトル例
提案の目的によって、効果的なタイトルの構成は変わってきます。
ここでは以下のような具体的なシーンを挙げて、具体的なタイトルの設定方法を解説します!
- 商品・サービス提案
- 課題解決提案
- コスト削減提案
取り入れられるテクニックがある場合には使ってみよう!
商品・サービス提案
商品やサービスを提案する際のタイトルは、「具体的な導入効果」を示すことが重要です。
【効果的なタイトルの例】
- 「起動時間3分が10秒に!新型パソコン導入で業務効率アップ」 →起動時間という具体的な指標で効果を示している
- 「商談成約率2倍!営業活動を可視化する新システム」 →成約率という成果指標で価値を伝えている
商品やサービスの特徴ではなく、導入後の具体的な効果を数字で示すことが、相手の関心を引くポイントです。
できるだけ相手の業務に直結する数値を使うことで、より具体的なイメージを持ってもらえます。また、「○○が△△に」という変化を示す表現を使うことで、効果がより分かりやすくなります。
相手にとって馴染みのある指標を使おう!
課題解決提案
課題解決の提案では、「解決後の状態」を明確に示すタイトルが効果的です。
【効果的なタイトルの例】
- 「申請書類の承認スピード2倍に!決裁プロセス改善提案」 →時間短縮という具体的な成果を示している
- 「クレーム対応時間を半減!顧客対応改善システム」 →業務改善の具体的な効果を数値化している
課題解決では、現状の問題点ではなく解決後の理想の状態を示すことで、相手の期待感を高めることができます。
また、「半減」「2倍」など、数値目標を示すことで、改善後のイメージが明確になり、提案の説得力も増します。
未来を語られると聞き手もワクワクするよね!
コスト削減提案
コスト削減の提案では、「具体的な削減額」を示すタイトルが効果的です。
【効果的なタイトルの例】
- 「年間1200万円のコスト削減!業務システム見直し提案」 →具体的な削減金額を示している
- 「電気代30%カット!省エネ設備導入計画」 →削減率を示している
コスト削減提案では、できるだけ具体的な金額や削減率を示すことが重要です。
また、提案の信頼性を高めるために、数値は確実に達成できる目標を示します。削減額が大きい場合は年間換算に、削減率が魅力的な場合はパーセンテージを使うなど、より印象的な数値の見せ方を工夫することもポイントです。
伝え方によって大きく印象が変わるわ!
プレゼン資料のタイトルにインパクトをつける
タイトルは使う言葉だけでなく、視覚的な要素でもインパクトを与えられます。
フォント、画像、配色を効果的に組み合わせることで、相手の心に響くタイトルへと仕上がるのです。読者の興味を引き、内容への期待を高めていきましょう。
フォントとレイアウト
フォントとレイアウトで心がけたいのは、「メリハリ」と「見やすさ」です。
【効果的な例】
- 主題:「営業効率2倍に!」 補足:「新営業支援システムのご提案」
- 主題:「年間300万円削減」 補足:「経費精算システム導入による効果」
2つのセンテンスに分割することで、インパクトのある数字や効果を強調しつつ、具体的な提案内容も分かりやすく伝えることができます。
メインとなる主題は中央に大きく、補足は下部に控えめに配置するのが基本です。
また、漢字が多すぎると硬い印象に、ひらがなが多すぎると軽い印象になってしまうため、「売上150%アップ!」のように、数字を組み合わせることで、メリハリのある見やすいタイトルに仕上がります。
見やすいレイアウトのポイントについては以下のコンテンツをご覧くださいー!
画像と配色
画像を使う際は、以下のポイントを押さえましょう。
【効果的な使い方】
- 文字の背景に画像を配置する場合 →文字が読みづらくならないよう、画像を薄く加工
- 商品やサービスのイメージ写真を使用する場合 →効果や結果が伝わる画像を選択
配色では、企業カラーや業界イメージに合わせた色使いを意識します。
「コーラは赤」みたいな一般的な印象から逸脱しないカラー選びを行いたいですね!
また、文字と背景の色のコントラストをはっきりさせることで、文字が読みやすくなります。派手すぎない配色で、プロフェッショナルな印象を保ちましょう。
特に重要なのは、画像と文字のバランスです。画像が主役になりすぎると、肝心の提案内容が伝わりにくくなってしまいます。画像はあくまでも文字を引き立てる脇役として使うことを心がけましょう。
ビジュアルでの印象付け
タイトルページ全体の構成で大切なのは、情報の優先順位を視覚的に示すことです。情報を詰め込みすぎると、かえって印象が薄れてしまうため、必要最小限の要素に絞り込みましょう。
【効果的な構成例】
- 最上部:企業ロゴ →ブランドイメージを印象付ける
- 中央:主題(効果や特徴) →最も目立つ位置に重要メッセージを配置
- 下部:補足情報(日付、部署名など) →必要な情報を控えめに表示
この基本構成をベースに、企業のブランドイメージに合わせた調整を加えることで、提案力の高いタイトルページに。視線の流れを意識した配置で、相手に確実に情報が伝わるようにしましょう。
一目見ただけで内容が理解でき、かつ印象に残るシンプルなデザインを目指すことが重要です。
まとめ:成果の出るタイトルを作ろう
この記事ではプレゼン資料のタイトルの付け方について解説しました。
プレゼン資料のタイトルは、商談の成否を分ける重要な要素です。より効果的なタイトルを作るために、以下の手順で考えていきましょう。
- 提案による具体的な効果を書き出す →「作業時間が短縮」「売上が向上」など
- 効果を数値化する →「作業時間が50%短縮」「売上が2倍に」
- 13文字以内の主題にまとめる →「作業時間半減!」「売上2倍達成!」
しかし、実際の現場では、提案内容や相手に応じて最適な表現を選ぶのが難しいものです。
そんなとき、プロのアドバイスを受けることで、より魅力的な資料に仕上げることができます。
イケてるスライド研究所では、商談の成功につながる資料作りをトータルでサポートしています!ぜひ、資料作成の負担軽減と提案力アップにお役立てください。
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